2021.8.20

【遊情ネット】2021年8月号トップコラムの補稿

本誌では、小売店を例に取り、実店舗ではなくインターネット通販にどう立ち向かうかの策を考えてみました。
 
小売店だけではなく、カジノやゲームセンター(プライズゲーム)など、従来はITが入り込めないと思われていた業種業態においても、ITによる代替が進んできています。そういえば、「ITが入り込めない」と思われてた代表例として『将棋』が挙げられます。同じ盤上ゲームであるチェスや囲碁は早い時期からITによる解析が進んでいて、解析ソフトウェアが一流棋士に勝利してきましたが、将棋はチェスや囲碁とは異なる次元にあって、解析ソフトウェアが一流棋士に勝利するのは非常に困難だとされてきました。その理由として言われていたのが獲得した相手の駒を自分の駒として活用できる点であり、それ故に選択肢が無限に広がるためにITでも解析に時間がかかると考えられてきました。その困難さを克服したのが超高性能なコンピュータの登場であり、AIさらにディープラーニングという技術です。
 
翻って遊技業界を概観してみると、遊技場あるいは遊技機はITには代替されないと考えている業界関係者が多いように感じます。ただ、そうした考えを突き詰めていくと、「遊技場営業のキモはどこにあるのか」という問題に行き着くことに留意しなければならなくなります。
 

 

 
 

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