3年前に、新構造の全固体蓄電池が開発されました。この蓄電池は、現時点での最新リチウムイオン蓄電池と同一体積で容量は3倍、価格は1/6となっています。数年でリチウムイオン蓄電池同様に3倍の容量で価格は半額となると考えられています。
最大の特徴は、電気自動車が600Km走るのに必要な電力を充電するのに10分以内で完了することです。また、動作温度がマイナス50℃から100℃の範囲以上で使用可能であり、リチウムイオン蓄電池の問題点である爆発の危険がないことです。また、全固体蓄電池の寿命は100年以上(フル充電で4万回以上)とされています(ただし、錆等の物理的劣化は除く)。
この全固体蓄電池の完成は、世界の産業を根底から覆していきます。例えば造船業では、長崎では三菱造船の工場閉鎖、広島でも東芝・呉工場の規模縮小のほか、三井造船の造船工場では全固体蓄電池製造工場への生産品目変更など、地域の主力工場の閉鎖に伴う地域のサービス産業の低迷につながっています。ちなみに、最近の大型船はエンジンではなくモーターで動かしているほか、潜水艦は多くの場合モーターが使用されています。