2020.9.18

【遊情ネット】新型コロナウイルスの店舗内における感染リスクについて(2)

前回 「新型コロナウイルスの店舗内における感染リスクについて」解説しましたが、実際に感染が発生した店舗の調査で確認された、感染の経緯と考えられる点について、詳しく説明します。

調査の結果、クラスター(5人以上の感染)は発生していませんが、コロナウイルスに家庭内感染したまま、ホールスタッフの業務を行い、休憩室で他のスタッフに感染させたようです。この店舗では、同時に2人が休憩室を利用しておらず、テーブルや冷蔵庫による接触感染の可能性が考えられます。また、早い段階で家族の感染が確認されたため、店舗では早めにスタッフのPCR検査が実施され、運良く最小で済んだと思われます。もし、当該スタッフおよび家族が無症状だった場合には、感染の発覚が遅れることが想定されます。より多くの感染者が出て、営業を一定期間休むことになっていた可能性があります。

コロナウイルスに感染している人は、マスクの中や顔にもコロナウイルスが付着しており、顔を触った手にはウイルスだらけになっていることに注意してください。この店舗での感染理由も、感染したスタッフが休憩所で、ウイルスの付いた顔を触った手にウイルスが付着し、その手で冷蔵庫のドアノブを触り、次に休憩に入ったスタッフがそのドアノブを触った可能性が高いようです。休憩所に入る際に手のアルコール消毒を実施していても、食後のメイク直しで顔を触る際などは改めて消毒する必要があります。

スタッフに対しては、休憩所の使用前と使用後に、冷蔵庫やテーブルのアルコール除菌を徹底させてください。

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