2023.3.9

【連載】 〜怒りの連鎖を断ち切ろう〜 ⑤ 「べき」と上手につき合える「思考のコントロール・三重丸」

前回の連載では、「私たちを怒らせているものの正体」とは何なのか。「誰か」でもなく「出来事」に対してでもなく、実は「べき」という言葉だと説明しました。つまり自分が信じる「べき」が目の前で裏切られたときに、怒りを感じるわけです。

今回は、この「べき」を踏まえた上で、アンガーマネジメントに必要な『3つの暗号』のうち、「思考のコントール・三重丸」について説明してみたいと思います。

 

思考のコントロール・三重丸 〜「べき」の境界線〜

では皆さん、自分の頭の中で下図のような「三重丸」をイメージしてください。

自分を中心に置いて、内側の丸が①許せるゾーン(自分の「べき」とまったく同じなので許せる状態)、その外に②まぁ許せるゾーン(自分の「べき」とは違うがまぁ許せる状態)、一番外側の丸が③許せないゾーン(自分の「べき」とはまったく違うので許せない状態)。

イメージできましたでしょうか。三重丸のそれぞれの境界線が、「べき」の境界線になります。

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