アンガーマネジメントができるようになるためには「3つの暗号」、つまり「衝撃のコントロール・6秒」「思考のコントロール・三重丸」「行動のコントロール・分かれ道」を理解することが必要です。前回は「衝動のコントロール・6秒」について説明しました。
続いて今回は「思考のコントロール・三重丸」について説明する予定でしたが、少し内容を変更しまして、「私たちを怒らせているものの正体」について取り上げます。これを理解しておくことで、次回以降に説明する「行動のコントロール・分かれ道」も理解しやすくなるものと思います。
私たちを怒らせるもの 〜それは誰? それとも出来事? 〜
さて、「私たちを怒らせているものの正体」とはいったい何なのでしょう。
例えば、部下の山口くんが遅刻してきたとします。そこで怒りを感じるのは、何に対してでしょうか。山口くんという「誰か」に対してでしょうか、それとも遅刻という「出来事」に対してでしょうか、はたしてどちらなのでしょう。
山口くんに対してであるような… 、はたまた遅刻という「出来事」でもあるような… 、判断が難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。
では、なぜ難しいと感じるのか。それはどちらも不正解だからです。
私たちが怒りを感じるのは、山口くんという「誰か」に対してではなく、遅刻という「出来事」に対してでもありません。では何に対して怒りを感じるかというと、実は、怒りを感じる側の中にある「べき」という言葉にあります。
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