2022.8.19

「Reゼロ」のレンタル問題で全日遊連が要請書

大都技研にレンタル料金と期間満了後の買取について見直し求める

高稼動高粗利のパチンコ機として導入店の評価が高い大都技研製の「P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかり ver.MO8」の再販分がレンタル販売されていることについて、全日遊連は7月12日、同社および日工組に是正を求める要請書を送った。

同社の導入プランによると、レンタル料金は本体価格が月額11万8000円、盤面価格が9万8000円。初回レンタルには6カ月間の縛りがあり、レンタル期が満了を迎えても買取条項がない。このレンタル販売に対する批判の声は多くのホールから全日遊連に寄せられ、茨城県遊協をはじめ、複数の組合が是正に向けて動くよう呼びかけを行っていた。

今回のレンタル料金について全日遊連は、大都技研に対する要請書のなかで、初回契約の6カ月終了時点での料金が、今年1月に販売された同機の販売価格を大きく上回っている点について「これまで他の遊技機メーカーが行ってきたレンタルプランと比較しても法外な価格」と指摘。また、レンタル料金が稼動率等を踏まえた台粗利を見込んだものとされる点などについても、これまで遊技機メーカー各社が不具合によってホールへ支払われる1日あたりの営業補償額は、ダイコク電機の「DK|SIS」データを根拠として算出していることを踏まえ、「想定している本遊技機の台粗利は高すぎる」と異議を唱えた。さらに、月々のコスト増によってホールの利益が圧迫され、ホール営業に過度な負担をかける点や、レンタル期間終了後の買取ができないと中古機流通が滞る点を危惧。その上で「DK|SIS」に基づいた料金設定と、レンタル終了後の買取が可能になるよう要望した。また、こうした取引は対価の一方的な値上げとして独禁法の優越的地位の濫用に抵触するおそれがあることも付記した。

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