和歌山県遊協は5月30日、和歌山市内のホテルグランヴィア和歌山で、第54回通常総会を開催した。総会では、事業報告や収支決算、予算計画など、上程された4つの議案全てを可決、承認した。そのうち事業計画では、昨年度に引き続き、依存問題を最重要課題に掲げ、従来からの取り組み強化に加え、新たな施策の実施についても積極的に推進していくことを盛り込んだ。
また当日は、同県遊協を母体とする社会福祉法人和遊協社会福祉事業協力会による助成品贈呈式が行われ、助成先を代表して社会福祉法人2団体が出席、助成品となったAEDを直接森口司理事長から受け取った(=写真)。さらに、優良従業員に対する表彰式も実施された。
挨拶した森口理事長は、優良従業員の受賞者に対し、「業界が最優先課題として取り組んでいる依存対策は、遊技客と日々言葉を交わす機会が多い、スタッフの思いやりが大きな力となっている。業界の発展を担っていることを誇りとして、さらなる活躍を期待している」と呼びかけた。
また総会後の懇親会では、カジノと対比した業界のあり方について言及。「和歌山ではカジノ誘致に向けた動きが本格化している。そのなかで、日本独自の大衆娯楽として根付いてきた、パチンコ、パチスロがどのような方向に向かうのか、どのような方向に向かうべきなのか、しっかりと見据えていかなければならない。お客様のなかには、スタッフとのちょっとした会話を楽しみにしたり、お客様同士のコミュニケーションを楽しみにしている人は少なくない。時代が変わっても、気軽に立ち寄れて、地域の人に親しまれる存在であり続けたいと願っている」との思いを語った。
一方、来賓として挨拶した和歌山県警察本部生活安全部の榎本祥一部長は、組合の取り組んでいる様々な社会貢献活動に対する敬意を表しながら、さらなる依存問題への対応を要請。「パチンコ業界では、組合がけん引役となり、関係機関と連携して、県民の健全な生活の確保に尽力することを期待する」と語った。
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