パチンコホールは、コロナ禍による客離れに加えて新規則機への移行を断念したホールの閉店・廃業に歯止めが掛からない状況になっている。郊外立地の大型店では、来店客が減少したことで休憩コーナーや駐車場のスペースを持て余しているところも少なくないが、遊休地を活用した事業の多角化を進めている店舗も増えている。
ホールではこれまで、付帯設備としてコーヒーやジュースなどの自動販売機を設置していたが、自動販売機の市場は新型コロナの感染拡大以降、定番の飲料だけでなく菓子や弁当、餃子、ラーメン、寿司やケーキなど多くの食品が自販機で売られるようになり、従来は自販機で提供不可能だった食品が技術の進歩によって冷凍で提供できるようになっている。
人材不足下の省人化やコスト削減の観点からも注目される食品自販機だが、人手を掛けずに24時間、様々な商材を取り扱うことが出来る「冷凍自動販売機」は、パチンコホールへの導入も増え始めている。
こうした状況のなか、業務用麺類製造業を行う株式会社丸山製麺が、ダイナムと業務提携を締結し、埼玉県三郷市の「ダイナム戸ヶ崎店」と群馬県伊勢崎市の「ダイナム群馬伊勢崎宮子店ゆったり館」の2店舗に丸山製麺の冷凍ラーメン自販機「ヌードルツアーズ」を導入した。
「ヌードルツアーズ」は、全国の有名店が作ったスープと具材に丸山製麺の製麺所で製造した冷凍生麺を使用したコラボ商品を冷凍自販機で販売。自販機で販売しているので、人手を掛けずに24時間いつでも好きな時に購入できる。スープは湯せん、麺はゆでるだけのカンタン調理で、自宅にいながら日本全国のラーメン店のラーメンを味わうことができる。2021年3月のサービス開始以降、参画ラーメン店25店舗、日本全国の設置数174箇所、販売食数は累計45万食を突破している。
ダイナム・新規事業プロジェクトの小林礼佳さんは、「冷凍ラーメンはほぼ初めてでしたが、実際に食べてみてそのおいしさにびっくりしました。ここまで本格的なお店の味を24時間いつでも購入でき、お家にいながら楽しめるという点が導入の決め手となりました。ダイナムに来店されたお客様や店舗近隣地域の方々にもぜひ楽しんでいただきたいです」とヌードルツアーズの味と品揃えを絶賛している。
丸山製麺の丸山晃司取締役は、「丸山製麺は1958年創業の製麺所で、厳選された原料使用と衛生管理の徹底にこだわりながら、食品関連事業者向けにオーダーメイドで麺を製造しています。中華麺だけを作る製麺所が多い中、中華麺・蒸し麺・そば・うどんなどの多品種の製造を行えることが特長です。パチンコホールは、若年層から年配層まで幅広い年代のお客様が利用する施設なので、『ヌードルツアーズ』を、店舗の差別化や来店動機につながる販促ツールとして活用して頂ければと思います」という。
株式会社丸山製麺 https://www.maru-men.co.jp/
ヌードルツアーズ https://noodle-tours.com/