2021.6.4

【遊情ネット】若年層の行動特性を考えたTikTokの「ストーリー」提供


「ファン人口の拡大」が業界存続の命題といわれるなか、とりわけ若年層の取り込みは困難を極める。若年層の呼び込みのために若者向けコンテンツを起用した遊技機が数多く登場してきたが、ホールに一度でも入ったことのある若年ファンには響いても、パチンコ未経験の若者の誘引となるとやはり難しい。業界では問題解決に向けた糸口をいろいろと模索してきたが、パチンコの存在自体を意識していない若者の数も年々増えている。
 
ではパチンコ未経験の若者を一度でもホールに足を運ばせるにはどうすればいいか。これまで様々な議論がなされてきたが、若者の行動特性を理解してパチンコにマッチングさせるのはなかなか難しい。そうした中で世間一般的には、若者に訴求力のあるSNSツールとして、TikTokが注目されている。現在のSNSで主流のツイッターなどと比べると利用者層はそう多くなく、主要購買層に直接リンクするわけでもない。それでも国内では大手の飲食品メーカーをはじめ活用企業は徐々に増えている。これから社会に出てくる若年層を自社のファンにすることで、将来の顧客獲得とブランディングを見込んでいるわけだが、今のところ率先して活用しようとする企業は全体的に少ない。
 
そもそもTikTokは短い動画を投稿・視聴するアプリで、撮影・編集・加工とすべてアプリでできる手軽さが特徴だ。TikTokに詳しい識者によると、フォローなど関係なく起動したらそこにあるオススメ投稿をみる、一部のインフルエンサーだけでなく一般の人でも頻繁にバズる、タイムリーでなくてもしばらくしてからバズる、といったところが他のSNSにない特性だという。
 
 

 

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