2022.9.2

【遊情ネット】2022年8月号トップコラムの補稿

本誌では、小売業を例にして、消費者視点の重要性を記しました。
 
小売業は、個人商店からスーパーマーケットへ、スーパーマーケットから大規模ショッピングモールへと、主役の座が移り変わってきました。現在は、イオンに代表される大規模ショッピングモールとアマゾンに代表されるECサイトがまさにガチンコ勝負を繰り広げられています。リアルvsバーチャルなどとも称される戦いですが、イオンも自社でECサイトを拡充する一方で、アマゾンもリアル店舗企業を買収して展開しており、リアルかバーチャルかなどという単純な構図ではなくなってきています。つまり、総合的に消費者をどう囲い込むかの争いであるということです。
 
遊技場業も同様に見てみると、個人事業から地域企業へ、地域企業から広域チェーン企業へと、主役の座が移ってきています。資金力に基づく店舗展開と品揃えの豊富さによって優勝劣敗が決定している点も、小売業となんら変わりはありません。遊技場業と小売業の違いは、所管する法令によって営業の仕方に制限があるかどうか、ということだけかもしれません。そうなると、争いの次のフェーズがリアルvsバーチャルになるのは必至です。現状ではネットで賞品を提供できないからスマホや家庭用端末が遊技場に適うわけないという声がありますが、果たしてそうでしょうか。
 

 
 
 

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