2022.4.22

【遊情ネット】2022年4月号トップコラムの補稿

本誌では、課長講話で初めて言及された「ESG」を取り上げました。
 
ESGは、SDGsとの関係で語られることが多いですが、ステークホルダーに向けて企業が本来的に取り組むべき単独の課題という側面もあります。ステークホルダーというと「株主や投資家」をまず思い浮かべる方も少なくないと思いますが、実はいま、ステークホルダーのなかでの「株主や投資家」の優先順位はどんどんと落ちているのです。
 
ステークホルダーは「顧客や取引先」「従業員」「地域社会」「株主や投資家」に大別でき、全てのステークホルダーが横一線で同列ではなく、なにかしらの優先順位がつけられます。かつての優先順位は、まずもって「株主や投資家」が1番目に位置づけられ、経営者は株主中心主義というべき態度を取ることが求められてきました。だが現代では「顧客や取引先」が1番目、続いて「従業員」が2番目、「地域社会」が3番目、そして4番目が「株主や投資家」とするのが、一般的になっています。つまり、顧客満足(CS)や従業員満足(ES)のほうが、株主や投資家の満足よりも先行することになります。
 

 
 

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