新聞の売上減が止まらない。2020年10月現在の新聞の発行部数合計は約3,500万部で、3年前に比べて約700万部減少した。しかも、減少率は2017年が前年比2.7%の減少で、2018年5.3%減、2019年5.3%減、そして2020年は7.2%と大きくなっている。
おそらく要因はネットだろう。日刊とは言え重要なニュースが次の日の朝に来る新聞と原稿ができてすぐにUP出来るネットではニュース鮮度が違う。しかも続報もUP出来る。もはや新聞の存在価値が全てネットに取られ、あとはネットを利用しない高齢者のための媒体となってしまった。一方ネットにもリスクは有る。情報の出所が定かではなく、いわゆるフェイクニュースも多い。
上記の件は業界でも同じで、業界誌も苦しいと聞く。解散・閉刊しているところも多い。リアルタイムで情報が出てくる中、紙媒体でも価値を見出せるかが生き残りの課題なのだろう。ある業界誌はニュースのためのWEBを充実したり、ある業界誌は週刊で新聞を作ったりしている。どちらも生き残りのための経営戦略なのだろう。
業界誌は広告収入が中心で、読者収入よりも多いと聞く。とすれば広告を増やすためには、価値に見合った購読者数、閲覧数が必要となる。もしくはその業界誌から明確に広告の反応による売上があるかどうかがわかるようなツールがあれば、広告も増えることだろうと思うが、どうだろうか。
遊技通信をはじめとした主要業界誌を長年読んでいると、その時々のニュースの検証記事や考察においては、業界内外で流れてくる情報に比して深い考察ができている。またコンサルタント等の時節にあった考察はとても参考になる。