2020.10.30

【遊情ネット】凱旋撤去後の業績ダウンをどう補うか

いわゆる高射幸性パチスロ機に区分された「ミリオンゴッド-神々の凱旋-」の撤去が、この11月から下旬までのおおよそ1カ月間をかけ、一部地域を除き全国的に進んでいくことになります。これにより、設置比率目標値の変更など、途中紆余曲折あった高射幸性パチスロ機の削減は、全日遊連が掲げた2021年1月31日時点でゼロとする計画の通り、ほぼ完遂される見通しです。

喫緊の課題は、10月中旬の段階でおよそ6万台が市場に設置されていると見込まれる同機の穴をどう埋めるかという点になります。これには、新台供給タイトルが少ない現状を踏まえ、物理的な穴埋めが難しいということもありますが、やはり最大の問題は凱旋撤去で落ち込む業績をどうカバーするか、という点に尽きます。ホール関係者も、「新台がなかなか厳しい状況のなか、当たり前だが、どう探しても凱旋のかわりになる機械はない。この穴は本当に大きい」と不安を漏らしています。

同機は、2015年の春に導入されて以降、5年以上に渡って第一線で運用され、今も1万枚を挟み多少上下しながらも稼動は長期に渡って安定しています。コイン単価も、おおむね4〜5円程度で推移していますので、ざっくりといえば、売上、粗利ともに、現役機と比較し、2倍以上の業績を生み出す能力を有しています。今の20円パチスロの平均稼動がだいたい7,000〜8,000枚の間ですから、売上減少分を稼動アップで補うこともかなり難しいのが現状です。

期待されるのは、それをフォローする力を有した新台ですが、ここにきて6号機の新台「S吉宗3」が順調な滑り出しを見せています。

RELATED ARTICLE 関連記事